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学生研究奨励費
学生が自主的に形成した研究グループの各種調査、研究活動を支援する学会の中心的な活動です。学科・学年の枠を超えてグループ研究ができます。
1973年に創設以来、380近いグループがこの奨励費制度による研究活動を行っています。教員の助言を得ながら、自ら設定したテーマに約9ヶ月間集中して取り組み、研究成果を発表します。また、研究成果を印刷物としてまとめたいグループに対する刊行補助制度があり、今までに民俗調査報告書、翻訳書等を刊行しています。
最も優秀な研究グループには「学生研究奨励賞」が授与され、翌年度始業時に講堂で研究成果発表をしていただきます。
研究グループの募集は、春5月と秋10月、2回行います。
募集要項
応募用紙・規程は、学会事務室(3号館1階3113教室、開室日時:火曜日・木曜日 9:00〜17:00 水曜日・金曜日 12:00~16:00)へメールにてお問い合わせください。
注: |
応募希望者は、必ず説明会に出席してください。 ※2020年~説明会ではなく、メールで対応しております。 |
注:
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研究経費は、合宿の際の補助に使って結構ですが、合宿費、旅費の支出は応募の際の計画に具体的に記入してください(宿泊費・飲食費は含まない)。応募の際の計画にないものは認めません。 |
注:
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奨励費額は8万円(刊行補助費は30万円)までを原則としていますので、応募の際にはその範囲内の金額を記入してください。 |
その他、問い合わせは学会事務室 電話:03‐5382‐6415
Mail:acad-soc@gr.twcu.ac.jp
対 象 |
学生会員が自主的に形成した研究グループ (1)独自の研究主題や調査対象を設定した意欲的なグループ (2)各自が主体的に参加するグループで、5~6名から10名程度の規模が望ましい |
助言者 | 本学専任教員 |
成果報告 |
成果報告会で発表し、かつ2000字程度の報告書を提出する。 報告は「学会ニュース」に掲載する。 |
交付額 |
A:一般学生研究奨励費 (1グループ8万円までを原則とする。ただし内容、人数等により15万円まで増額することがある) |
募集グループ数 | 8グループ程度 |
申込み方法 | 所定の応募用紙に記入し、学会事務室に提出する。 |
過去の学生研究奨励費グループ一覧
2023年度前期 成果発表会日時
日 時 |
2024年1月16日・17日・22日 |
会 場 | Zoomにて開催致しました |
研究テーマ |
・「近世期における『源氏百人一首』の受容」および「版本における文字の調査」
・若年女性を対象としたよもぎの健康効果の研究
・地域日本語活動における参加者の居場所感ー安心して参加できる環境づくり―
・オンライン学習支援における「学び合い」の実態
・「屋外空間のさらなる活用に向けた社会実験」研究報告書の作製
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・2021年度 後期学生研究奨励費成果発表会
2022年 7月19日
2グループがzoomにて発表
研究テーマ・相互構築的な学びの考察
ーオンライン学習支援の活動を通して-
・地域日本語活動を通じて学ぶ多文化共生
-参加学生の自己成長の視点から-
研究活動報告 1
相互構築的な学びの考察 ーオンライン学習支援の活動を通して-
1 はじめに
現在、在日外国人児童生徒は約28万人であり、日本語指導が必要な児童生徒は約5万人いると言われている。文部科学省によると、日本語指導が必要な児童生徒とは、「日本語で日常会話が十分にできない児童生徒、もしくは、日常会話ができても学年相当の学習言語が不足し、学習活動への参加に支障が生じている児童生徒」のことである。日本語指導が必要な児童生徒は年々増加しているが、支援体制は十分に整えられていない。そのため、日本語指導が行き届いていない児童生徒が多く在籍していることが大きな問題となっている。
本研究のメンバーは、日本に暮らるすムスリムの小中学生を対象としたオンラインでの教科学習支援(以下、学習支援)の活動に参加している。学習支援は2020年6月に日本語教員養成課程の履修生数名が始めた。現在は、20名の学生と5家庭10名の子どもたちとともに活動を行っている。学習支援では、主に学校の宿題を行ったり、苦手科目の学習を進めたりしているが、この活動は子どもたちが教えられる対象で、子どもたちだけが学ぶのではない。学習支援のメンバーひとりひとりが、この活動を通して様々なことを学び、成長している。
本研究では、学生と子どもたちとのあいだで、どのような相互構築的な学びがあるのかを分析し、考察する。分析には、毎回の学習支援後に記入している「学習の記録」を用いる。
2 「学習の記録」について
学習支援では、家庭ごとに「学習の記録」を作成し、学生間で共有している。担当の学生は、その日の学習内容、子どもたちの様子、学習支援の進め方などを記入し、次回の学習開始前に最近の記録を確認するようにしている。
今回、学生と子どもたちとの相互構築的な学びを考察するために、「学習の記録」に新たに「学生の学び」という項目を設けた。学生が自身の学びを言語化し、それを記録として残すことに意味があると思ったからだ。「学生の学び」には、教科サポートで工夫したことや、子どもたちとの会話で気になったことなどを記入している。
3 「学習の記録」の分析・考察
「学習の記録」にある「学生の学び」の項目を分析した結果、学生と子どもたちとの相互構築的な学びについて以下3点のことが明らかになった。
1点目は、学習の進め方についてである。学習支援は、所謂「塾」のような場ではなく、先生と生徒の関係でもない。学生も子どもたちもともに学び合う。そのため、学生は決められたことだけを教えるのではなく、どのように学習を進めたら良いのかを活動を通して学んでいく。また、子どもたちは、学校や家庭以外の場で学習する機会がほとんどないため、この活動を通して、自分なりの学習スタイルを確立していく。このような過程のなかで、学生と子どもたちが相互にコミュニケーションを取り、試行錯誤しながら、子どもたちひとりひとりに合った学習スタイルを見出していくことは、ともに学び合っている証であると考えられる。
2点目は、学生と子どもたちの成長である。学習支援中、子どもたちが次第に質問をしてくれるようになったことに対し、子どもたちの成長を感じている学生が増えている。子どもたちがわからないことを「わからない」で終わらせるのではなく、具体的な質問ができるようになったのは、子どもたちの成長である。一方で、このような子どもたちの成長が見受けられたのは、学生が子どもたちから質問を引き出すようにしたり、子どもたちが質問をするまで待っていたりなどの工夫ができるようになったからだ。つまり、学生も子どもたちとともに成長していると言える。このことは、相互的な成長であり、学びであると考えられる。
3点目は、子どもたちと学生、親と学生の信頼関係の構築である。学生は、子どもたちと親からそれぞれ学校のことや勉強のことについて相談を受けることがある。これは、子どもたちや親が学生に話したいと思ってくれているからであり、子どもたちと学生、親と学生それぞれに信頼関係が構築できているからこそであると考える。学生は、子どもたちや親からの相談を単に受け流すのではなく、しっかり受け止めて対応している。そのため、相談すること、話しを聞くことがお互いの学びになり、子どもたちと学生、親と学生の間で、信頼関係が構築できていると考えられる。
4 おわりに
以上が学習支援における「相互構築的な学びの考察」の結果である。この結果からもわかるように、学習支援の活動は、先生と生徒の関係ではなく、また、学生が子どもたちに勉強を教えるだけの活動ではない。現在、日本語教員養成課程を履修している学生も日々学びながら活動に取り組んでいる。今回の考察で明らかになったことは、学習支援の活動を継続するうえで非常に重要なことだと考える。今後も新たな学びや発見を得ていきながら、毎回の学習支援の時間を大切にしていきたい。
研究活動報告 2
地域日本語活動を通じて学ぶ多文化共生 -参加学生の自己成長の視点から-
⒈ はじめに
現在、日本では在留外国人数が増加傾向にある。昨今、日本に暮らす外国人住民との共生が注目されるなか、外国人住民と日本社会をつなぐ存在のひとつとして「地域日本語活動」がある。
本研究のメンバーは、東京都新宿区高田馬場において任意団体「Villa Education Center」が実施する日本語活動(以下、VEC)に参加している。VECでは、毎週日曜日の午前10時から正午の2時間、「やさしい日本語」で書かれたニューストピックについて、ミャンマーやパキスタン出身の参加者とお互いの意見を交換したり、議論したりし、学び合う活動を行っている。本学の松尾慎先生をはじめ、大学院生や卒業生がファシリテーターを務め、毎回の活動テーマを決めたり、活動をデザインしたりする役割を担っている。この活動では、「先生」や「支援者」ではなく、進行役を意味する「ファシリテーター」と呼んでいるが、これは、「教える人と教えられる人」のように関係性を固定せず、対等に学び合うことを意味している。
本研究では、地域日本語活動が、外国人住民がことばを学ぶための場だけではなく、参加するすべての人がともに成長できる場としての可能性を持っていることを明らかにすることを目的としている。地域日本語活動を通して、参加者同士が知り合い、対話をすることで、双方が成長し、対等性を保った多文化共生社会につながると考える。
⒉ 地域日本語活動における自己成長
地域日本語活動における自己成長に注目する際、「日本語教師養成の場としての成長」と「豊かな個人としての成長」の二つの観点から考察する。
「日本語教師養成の場としての成長」とは、日本語教育を学ぶ学生メンバーが、VEC日本語活動という実践の場で活動デザインや教授法などを学び、自身の教授活動を内省、そして改善していくことができるということである。
また、「豊かな個人としての成長」とは、VECに継続的に参加し、ミャンマー、パキスタン出身参加者やさまざまなゲスト参加者との対話を通して、自身の知識や考えを深めるということである。
以上の二つの観点から、地域日本語活動における学生参加者の自己成長を考察していく。
⒊ 自己成長について
VECに参加している学生の自己成長について、二つの観点から述べる。
一つ目は、日本語教師養成の場としての成長である。VECに参加する学生は、まずはゲスト参加者として参加し、複数回の活動参加を通して、ファシリテーターとして役割を担うようになる。ゲスト参加者含め、すべての参加者に「役割」があるが、ここで述べる役割とは、活動をデザインしていく上での役割である。ニュース本文の語彙説明や映像視聴の際の補足説明等が役割にあたる。学生は、継続的な参加を通して、役割の変化を実感する。さらに、参加者ひとりひとりに合ったサポートを意識するなど、段階を踏んで一歩ずつ日本語教師になるため成長していく。
二つ目は、豊かな個人としての成長である。毎回の活動で取り上げるニューストピックについて、さまざまな背景を持つ参加者が互いに対話をすることによって、個人で学ぶよりも深い学びを得ることができる。
例えば、ヤングケアラ―についてのニュースを読んだ回では、ヤングケアラ―はかわいそうと言う学生参加者に対して、ミャンマー参加者は「日本人はこういうものを見て『かわいそう』という気持ちになるけど、それでその人の人生は終わりとは思わない。一人ひとり違うという気持ちを持って、自分を信じて頑張れば、ヤングケアラ―にも未来があると思う。」と発言した。このような対話を通して、同情することも大切だが、それだけで終わりにしてはいけないこと、「かわいそう」と言うことは、自分とその人を線引きしてしまうことにもなること、ヤングケアラ―が社会で活躍できるために、社会のほうがアプローチ方法を変えることが必要だということを学んだ。
以上のように、参加者同士の対話を通して、日本社会のあり方について考えるきっかけが生まれている。毎回の活動参加から、少しずつ豊かな個人へと成長していることが感じられる。
⒋ おわりに
これまで、わたしたちは「学習者」だけでなく「支援者」にも学びがあるということを認識しつつも、具体的な学びの内容を分析、言語化してこなかった。本研究でVECに参加する学生メンバーの自己成長に焦点を当てて考察したことにより、地域日本語活動が外国人住民がことばを学ぶための場だけではなく、参加するすべての人がともに成長できる場としての可能性をもっていることを明らかにすることができた。
VEC日本語活動は「すべての参加者」にとっての学びの場であり、その「学び」は一人ひとり異なる。これこそが、VECにおける学びの特徴である。このような地域日本語活動という学びの場において、お互いが知り合い、対話をすることで、双方が成長し、対等性を保った多文化共生社会の実現につながると考える。
・2021年度 前期学生研究奨励費成果発表会
2022年 1月下旬
3グループがzoomにて発表
研究テーマ・本学図書館所蔵『源氏百人一首』の翻刻と字母研究
・女性の生活に健康的な一選択肢を提案する
~ノンカフェイン飲料とヴィ―ガンのお菓子を通して~
・大学生活を快適に過ごすためのアプリ開発
研究活動報告 1
本学図書館所蔵『源氏百人一首』の翻刻と字母研究
古典文学研究会は、「近世期において『源氏物語』がどのように享受されていたのか」、「『源氏物語』の和歌がどのように解釈されていたのか」、「版本においてどのような文字が使用されていたのか」の三つの疑問点を明らかにするために、昨年度に引き続き本学図書館所蔵の『源氏百人一首』を研究してきました。
『源氏百人一首』は、黒沢翁満により執筆され、天保10年(1839)に刊行された『源氏物語』の和歌の解説書です。著者の黒沢翁満は江戸後期の国学者で、本居宣長の門弟でした。本作品は『源氏物語』の登場人物が詠んだ和歌を一首ずつ選出し、上段に人物と和歌の解説が、下段に人物名と和歌が書かれた構成になっています。本作品は「百人一首」と題していますが、実際に取り上げられている人物は123人と矛盾している点もとても興味深いです。また、取りあげられている人物を見ても、光源氏や明石入道といった主要人物以外に霧籬女といった端役も選出されており、作者の源氏物語に対する深い知識が窺えます。
今年度の古典文学研究会は、昨年度から引き続き、『源氏百人一首』の翻刻を行うのと並行して字母研究も行いました。前期はコロナウイルスの影響により、翻刻作業が中心となってしましましたが、後期は対面での活動が可能になったことで字母研究にも着手することができました。
今年度の研究の結果、作者は同じ場面で同じ字を使用するとき、意図的に字母を変えている可能性があることが分かりました。例えば明石入道の和歌に登場する「ひ」についてです。4行目「思ひ」の「ひ」の字母は「飛」を字母としていますが、6行目「さびしさを」の「び」は今私たちが使用している「ひ」と同じ「比」を字母にしています。この複数の字母の使い分けも、『源氏百人一首』の特徴であり、興味深い点です。
また、解説文においても作者独特の言い回しで書かれている時があることが分かりました。例えば37オの藤原惟光の解説文です。藤原惟光とは源氏の乳兄弟という関係にある腹心の家来です。源氏の須磨退去にも同行し、今回の37オの歌もその時詠まれた歌になっています。上記で説明した通り、藤原惟光は家来ですので普通なら惟光を説明するときには敬語を使用しません。しかし、惟光の説明が書かれている上段4行目には「源氏の殊に親しく召使ひ給ふ」と敬語が使用されていることが分かります。この疑問について部員同士で検討した結果、この敬語は実は源氏に対して使用されているのではないかという結論に至りました。つまり、「源氏が雇っている」という意味で敬語が使用されているのです。この言い回しからもわかる通り、作者独特の言い回しも本作品の魅力の一つではないでしょうか。以上のように研究を進めた結果、明らかになったものがある一方、今後の課題もいくつか見えてきました。
一つ目は「霧籬女の配置について」です。霧籬女とは若紫巻で光源氏が密かに通っている女を指します。本作品に選ばれた歌も、源氏が若紫の所から帰る途中、女の家の門を過ぎる際に詠んだ歌の返歌です。しかし、霧籬女(35オ)の前後に注目してみると、前首(34ウ)は王命婦の歌で、この歌は賢木巻で詠まれているものです。後首(35ウ)は麗景殿女御の歌になっていて、この歌は、花散里巻で詠まれたものです。歌われた巻名に注目すると、霧籬女が詠んだ歌の巻である若紫巻だけ、配列がおかしいことが分かります。今まで作者は巻順ごとの配列にしている傾向があったため、霧籬女の配置には違和感を覚えます。この配列が作者のミスであるなら良いのですが、もし作者の意図的な配置であるならば、配列についても今後調査・研究していく必要があります。この疑問点について今期では結論が出せず、また、発表会でも議題に挙がった話題ですので、来年も調査を続けていきたいと思っています。
二つ目は発表会でご指摘いただいた「人物選出」についてです。前にも説明した通り、本作品では主要人物から一端役まで様々な人物が選出されています。ある程度翻刻が進んだ時には、作者の人物選出についても調査・研究を行っていければと思っております。
来年度の活動では、翻刻作業に留まらず、作品自体についての調査・研究も行っていきたいです。また、今期に引き続き字母研究のほうも並行して行っていければと考えています。そして、当初の目的でもある「近世期において『源氏物語』がどのように享受されたか」、「和歌の解釈」、「版本における文字の調査」においても研究を進めていきます。
研究活動報告 2
女性の生活に健康的な一選択肢を提案する
~ノンカフェイン飲料とヴィ―ガンのお菓子を通して~
ストレス社会と呼ばれる現代、多くの人がストレスを抱えている。我々がこれまでに東京女子大学学生を対象に実施した調査によると、通学中に「疲労感を感じる」など、多くの女子大学生はストレスを抱えており、ストレス解消に役立つサービスの提供が急務である。ストレスの解消やリラックス効果が期待できる食品として、我々はヴィーガン菓子に着目した。元々ヴィーガン(Vegan)とは、ヴィーガニズムを支持、実践する人たちのことである 1) 。
ヴィーガニズム(Veganism)とは完全菜食主義とも呼ばれ、動物に苦しみを与えることを嫌い、動物の肉、卵・乳製品、蜂蜜を食べず、動物製品を身につけたりせずに生きるべきとする主義を意味する 2) 。本研究において「ヴィーガン食品」ないし「ヴィーガン菓子」とは、ヴィーガンが制限している材料を一切使用していない食品や菓子のことである。ヴィーガン食は食物繊維やビタミン、鉄、植物由来化学物質が多く、飽和脂肪酸やコレステロールが少ないため、長期摂取で心血管疾患 3) 、肥満 3) 、糖尿病 3) への有益な効果やメンタルヘルス改善 4) が報告されている。さらに事前の意識調査で女子大学生は「ヴィーガン」という言葉にかなり馴染みがあることがわかった。このため、ヴィーガン食品は身体への負担が少なく、女性の健康的な生活に寄与すると考えた。
しかし、ヴィーガン菓子摂取による女子大学生の精神的ストレスへの効果は明らかにされていない。そこで本研究では、「ヴィーガン菓子摂取は女子大学生の精神的ストレスを軽減させるか」を検証することを目的とした。
2. 実験方法
2. 1 被験者
被験者は東京女子大学の20歳~22歳の女子大学生7名であった。実験参加者全員に研究概要について説明し、同意を得た上で実験を行った。
2. 2 実験菓子
ヴィーガン菓子には「45%ナッツミルクバトン‐ヴィーガン(HOTEL Chocolate)」4 gを非ヴィーガン菓子には「40%ミルクチョコレート バトン(HOTEL Chocolate)」4 gを用いた。
2. 3 実験プロトコール
実験はヴィーガン菓子摂取群(ヴィーガン群)と非ヴィーガン菓子摂取群(非ヴィーガン群)の間を約1週間空けたクロスオーバー試験とし盲検法を用いた。被験者は10分の安静の後、ストレス負荷前測定として生理的ストレス評価法である唾液アミラーゼ活性測定、心拍数、血圧測定と、心理的ストレス評価法であるPOMS2質問紙調査を行った。30分の内田クレペリン検査の計算作業によるストレス負荷の後、ストレス負荷後測定として負荷前と同じ項目を測定し、その後実験菓子を3分間で摂取した。菓子摂取後に摂取15分後測定、摂取30分後測定を行った。菓子摂取直後には主観的評価アンケートを実施した。本研究では実験菓子摂取や唾液測定を行うため、新型コロナウイルス感染防止対策を行った上で実験を実施した。
3. 結果
心理的ストレス評価では、ヴィーガン群および非ヴィーガン群においてストレス負荷前、負荷後、菓子摂取後では、どのタイミング間でもPOMS2の全ての気分尺度において有意差が無かった。生理的ストレス評価では、心拍数はストレス負荷後にほとんど変化しなかった。ストレスが高いほど高値となる唾液アミラーゼ活性は、ヴィーガン群ではストレス負荷後に比べ菓子摂取後に減少傾向であったが、非ヴィーガン群では変化がなかった。血圧は、両群の最高/最低血圧とも、ストレス負荷前に比べて負荷後に増加する傾向であった。しかし、ストレス負荷後の菓子摂取30分後では、非ヴィーガン群では血圧が上がったままだが、ヴィーガン群では血圧は低下し、群間比較においてヴィーガン群は非ヴィーガン群に比べ有意に血圧が低下していた。
4. 考察
本研究の結果、単回のヴィーガン菓子摂取により、ストレス負荷後の血圧が非ヴィーガン菓子摂取に比べて有意に低下することが明らかになった。日常のヴィーガン食品という選択肢は、アレルギーや主義趣向等、多様な価値観が共存する環境作りにつながると考える。今後は、被験者収集方法や菓子選択等、実験方法の改善を検討する。
5. 結論
本研究では女子大学生を対象に、ヴィーガン菓子摂取の精神的ストレスへの影響を生理的・心理的評価法を用いて調査した。その結果、単回のヴィーガン菓子摂取によりストレス負荷後の血圧が低下することが明らかになった。ヴィーガン菓子は、女子大学生のストレスを緩和する効果が期待できる。
6. 謝辞
本実験にご協力いただいた被験者の方々、コミュニケーション専攻オフィス、保健室の先生方、筆者らの考えを受容れ熱心なご助言を下さった藤田恵理先生に心より御礼申し上げる。本研究は東京女子大学学会による学生研究奨励費により行われた。
研究活動報告3
大学生活を快適に過ごすためのアプリ開発
1. 本研究の目的
私たちは今までとは違う困難に見舞われたコロナ禍の大学生活を過ごしている中で、大学生活の指針となるアプリを開発することを考え、学生研究奨励費に応募した。学生の声も聞きながら、大学生が今本当に必要としているものについて明らかにし、アプリを作るだけでなく実生活に役立つ物づくりとは何なのか、考えることが今回の研究活動の目的である。
2. 調査結果から分かること
夏休みを利用し、主に大学生を対象にGoogle formを用いて時間割アプリやコロナ禍の大学生活についてどのように思っているのか、調査をした。
リモート授業時に困っていたことについて尋ねてみると、主に2つ大きな問題が浮上した。
1.コロナの影響でリモート授業になり、友人ができない
2.自分のスケジュールと大学のスケジュールをまとめられる時間割アプリが欲しい。
この結果から、顔を合わせずとも安心かつ気軽に会話ができる学内者限定のSNSを作ることを考えた。また時間割にこだわらず、カレンダーにした方がプライベートの予定と大学の予定、授業時間の設定がスムーズにできると考えたため、アプリ内にカレンダー機能をつけることにした。他にも私たちが必要と感じたツールを搭載している。多くの人が使えるように、iPhone用のアプリと並行して、Android用のアプリも作成した。
3. 開発環境
iPhone用アプリの開発はXCodeで行い、開発のしやすいstoryboardで作業した。Android用アプリの開発はAndroid Studioを用いて行った。またSNSについてはこれらとは別に、iOS、Android、どちらともで動くよう、rustでwebアプリを開発した。
4. アプリ機能の説明
・カレンダー
カレンダーについては試行錯誤し、iPhoneではFS Calendarを、Android版ではCalendarViewを用い、独自のカレンダーを作ろうとしたものの制作が思うようにいかなかったことから今回は既存のものを使うこととした。東女生は全員大学のGoogleアカウントを持っていることから本アプリではGoogle Calendarを活用している。今回は力不足で独自のカレンダーを開発することができなかったため、より学生に合ったカレンダーを開発することは今後の課題である。
・Webclass、Campus Square
それぞれログイン画面にアクセスできるよう、ボタンをつけた。どちらも本学で学ぶ学生にとって、なくてはならないツールである。
・バス時刻表、運行情報
東京女子大前を発着するバスの時刻表が表示できる。大学付近の道は混雑することが多く、バスが時間通りに来ないこともあるため、時刻表だけでなく接近情報が表示できるボタンもつけた。
・マップ
Study For Twoさんの作成されたキャンパスマップについて許可をいただき、アプリ内で表示する機能をつけた。
・SNS
コロナ禍の大学生活では対面授業が少なかった分、SNSを通じて友達を作っている人も多くいた。しかし、好ましくないアカウントからの接触もあり、学生たちは安心できないままSNSを続けている現状がある。安心して人間関係を構築できるよう、利用者を学内生に絞り、所属を明らかにしたSNSの開発に取り組んだ。
最終目標は、中央集権型のシステムで実現されているSNS上の機能を、投稿自体に持たせるようなデータ構造と通信経路を確立することだ。必要な項目としては、投稿が正しい順番で並んでいるかの順序性、投稿が全て揃っているかの網羅性、投稿が誰によってなされたものであるのか、投稿が改ざんされたものではないか、投稿の検索機能があること、の5つだと考えた。順序性と網羅性においてはブロックチェーンのデータ構造を、投稿者の確認と改ざんされたものではないかの確認は電子署名を用いて実装した。投稿の検索、アカウントに相当する秘密鍵は個人の端末側で行うものとした。
5. デザインについて
メインカラーは大学の窓やドアなどに使用されている、エメラルドグリーンを基調に設定した。また、本館と図書館にあるステンドグラスとチャペルにあるレリーフのイメージ画像をアプリ用に作成した。学生のニーズに合わせて、目に入りやすい位置にカレンダーとCampusSquareのボタンを配置した。
6. 今後について
このアプリはデザインや紐づけるURLを変更すれば、他の大学や学校でも使用できるものになっている。アンケートは他の様々な大学の人にも協力いただき、他大学でも本学の学生と同じようなことを問題と思っている大学生がいることがわかったため本アプリを今後運営するにあたって需要はあると考えている。独自のカレンダーや独自のシステムが構築できるようにこの一年間の学びを糧にし、今後も自主的に勉強していきたいと思っている。
今回の研究活動を通して実生活に役立つものづくりとは、利用者の声を聞き、現状の問題点を探った上で自分達の知識や時間の許す限りで作り出すことだと実感した。私たちの大学生活は始まったばかりだが、早い時期にこのような機会をいただき、仲間と研究ができたことは、今後の学生生活や社会人になってから活躍する上でも大変勉強になった。
・2020年度 後期学生研究奨励費成果発表会
2021年9月25日
1グループがzoomにて発表
研究活動報告
地域日本語教室を通じて学ぶ多文化共生
東京都豊島区高田馬場で行われている日本語活動(以下、VEC日本語活動)に参加して「地域日本語活動を通じて学ぶ多文化共生ー振り返りの考察から―」という研究テーマのもと、毎回活動後に行っている振り返りから考察を行った。
振り返りの考察からわかったこととして、VEC日本語活動が果たしている役割について、以下の三つを挙げる。
一つ目は、ファシリテーターの自己成長の役割である。VEC日本語活動は本学の教員や現役日本語教師だけでなく、本学の学部生や院生なども積極的にファシリテーターを務めている。活動後、ファシリテータのみが行う振り返りでは各々が進行役としてどのようなことに注意したか、準備段階で気を付けたことや意識したことは何か、当日の反省点などを述べて共有する。それぞれの振り返りや反省を全員で共有することで、その場にいるファシリテーター全員が自分ごととして捉えられることから、自己成長にも繋がることがわかった。
二つ目は、相互学習・相互理解の役割である。今年8月8日の活動では、参加者の住んでいる地域のハザードマップを実際に見て避難場所などを確認し、活動を行う教室の近くにあるAEDの場所を確認しに行くという活動を行った。この日、ミヤンマ―参加者と他大学の学生から「AEDの大切さを知ることができた」、「防災について学ぶことができた」という振り返りがあった。その振り返りからVEC日本語活動がミヤンマ―参加者だけではなく、参加者全員のための学びの場、相互学習・相互理解の場としての役割があることがわかった。
三つ目は、自己表現ができる役割である。今年8月29日の活動では、新型コロナウイルスのワクチン接種を義務にするべきか、自由にするべきかについて海外のニュースをいくつか紹介した後、参加者の意見を聞くという活動を行った。この時ミヤンマ―参加者から「普段仕事をしている時は自分の意見をはっきり言えないから、今日の活動で自分の意見をはっきり言えることができて嬉しかった」という振り返りがあった。この振り返りからVEC日本語活動は自己表現が出来る場としての役割も果たしていることがわかった。
以上、振り返りの考察を行った結果、VEC日本語活動は、自分の意見や考えを自分のことばで伝えて生活していくために必要なことを参加者全員で共に学びあう場であることがわった。このことは、多文化共生社会を考えるために必要な「社会参加」に繋がるのではないだろうか。このような考察ができたのは、毎回必ず行ってきた振り返りがあったからだと思う。活動を支える仲間と振り返りを共有し、課題を見つけたら次回以降に活かすというプロセスは、非常に重要なことであると改めて実感することができた。今後も一回一回の活動を丁寧に続けていき、多文化共生社会実現のためにVEC日本語活動ができることを日々考えていきたいと思う。
2020年度前期グループ 研究活動報告
研究活動報告 1
本学図書館所蔵『源氏百人一首』の翻刻と調査
古典文学研究会は、近世期において『源氏物語』がどのように享受されていたのか、また、『源氏物語』の和歌がどのように解釈されていたのか、版本においてどのような文字が使用されていたのかを明らかにすることを目的とし、今年度も本学図書館所蔵の『源氏百人一首』を調査してまいりました。
今年度は主に、『源氏百人一首』の翻刻を行うことに集中しました。コロナウイルスの影響により、大学に集まり調査をするということはできませんでしたが、メール等で翻刻した箇所を送りあい、添削することはできました。各自、自宅での翻刻となったため、 児玉幸多編『くずし字解読辞典 普及版』(東京堂出版、平成5〈1993〉年)や人文学オープンデータ共同利用センターなどの辞典やデータベースを使用し、翻刻をする際の参考としました。
今年度の反省点は、メールでの添削となったためその場で確認し合うことができず、昨年度よりも翻刻のペースが遅くなってしまったことです。来年度は、ZoomやGoogle Classroomを活用するなど、効率良く翻刻ができるよう、工夫していきたいと考えております。良い点は、上記の辞典やデータベースを活用し、時間をかけて翻刻をすることで、翻刻の精度が上がったことです。翻刻にのみ集中することで、昨年度よりも正確な翻刻ができました。
来年度以降は発表会で頂いたご指摘である、「『源氏百人一首』掲載歌は撰歌基準において藤原定家の『小倉百人一首』や 『物語二百番歌合』の影響を受けていないか」についても調査していきたいと考えております。加えて、挿絵の分析も行いたいと考えております。来年度の発表では、ご指摘頂いた通り、発表の仕方を改めるとともに、翻刻と並行して上記のことを調査することで、今年度よりも充実した発表ができるよう、効率よく調査を進めていきます。
研究活動報告 2
小学校における英語教育の実態の把握と英語教育実践
今年度はコロナウイルスのため、動画作成が主な活動となった。PowerPointを用いて動画作成を行い、BGMやデザインを楽しんでもらえるように工夫を行った。1回目は3~6年を対象にアルファベット、月、曜日、数字、道案内、外来語をテーマに、グループごとに動画作成を行った。また、この動画は三谷小学校で使用していただくのみならず、杉並区教育委員会のYouTubeチャンネルに取り上げていただき、多くの方に私達の活動を見てもらえる機会が出来た。
2回、3回目は個人での動画作成を行った。ハロウィンやクリスマスを紹介する季節の動画や、「世界の文化を学ぼう」をテーマにカナダ、アイルランド、インド、フィンランド、ニュージーランドについて紹介した。動画作成という初の試みだったが、コロナウイルスの影響によって行える新しい挑戦だった。多くの人に見てもらえるからこそ、誰もが楽しんでもらえるような見やすい動画作成を心がけた。
12月は三谷小学校へ訪問を行う予定だったが、中止となったためプリントの制作を行った。クリスマスにちなんでサンタの福笑い、クロスワードを作成した。交流することが難しい中で動画作成やプリントの作成を行うことによって地域貢献活動が行えたのではないか。
2020年度から新学習指導要領が全面実施され、小学校第3・4学年で外国語活動が、第5・6学年で外国語科が導入された。小学校中学年で実施される外国語活動においては、できるだけ多くの言語活動を通して「コミュニケーションを図る素地となる資質・能力」を育成することが目標の中心となっている。また小学校高学年において教科化された外国語科については、「コミュニケーションを図る基礎となる資質・能力」を育成することが目標の中心となっている。
さらに、日本語と外国語の違いを「知識」として理解し、コミュニケーションにおいて活用できる「技能」を身に付けることまで求められている。上記のような日本の英語教育の大きな変化に伴って、小学校では教材や教授内容などといったあらゆることを見直す必要が出てきたと言える。
また、基本的には学級担任がメインで外国語の指導にあたるため、教師の英語力や負担増加などの不安要素も少なくない。このように現在過渡期にある日本の小学校英語教育について正しく学ぶこと、そして学んだことを踏まえて子どもたちや先生方のために何をすることができるか・何をすべきかを率先して考え、行動に移すことが、我々東女CROSSのメンバー一人一人に求められているに違いない。
(*参考文献:卯城裕司、2019、「小学校における外国語活動・外国語科」、『新学習指導要領にもとづく英語科教育法 第3版』、望月昭彦編、大修館書店、65―77。)
2019年度後期グループ 研究活動報告
研究活動報告
東女生が使いやすいアプリについて考える
1.はじめに
私たち情報理学専攻の学部生3人は、講義でアプリケーショ開発の概要を学び、これを具体的に身にしたいと考え、東京女子大学の生徒が使いやすい時間割アプリとはどのようなものかを検討し開発するグループを組織した。「使いやすい」という所感は何に大きく依存するのか。私たちはこの問いの答えをUIデザインとし、これを重視して開発を進めることにした。
UIデザインのUIとは、User Interfaceの頭文字をとったもので、これはユーザーがコンピューターとやりとりする際に用いられるシステムのことである。個人が私的にコンピューターを利用するという需要の増加に伴い開発された現在のUIは、専門外の人間でも直感的な操作でコンピューターとのやり取りが可能であるという点を最大のメリットとしている。これをどのように、より「使いやすい」デザインにしていくかが今回の主な検討内容である。
2.UIデザインの問題点と改善策
今回は、「使いやすい」を実現するために、操作時にストレスを感じる原因を洗い出し、それを軽減する改善策を実行するという手段を取った。まずスマートフォンでの操作時特有のストレスの原因として以下のようなものがあった。
1.作業領域(画面)が狭く、表示できる情報が少なく複雑な作業も難しい。
2.スマートフォンは常に持ち歩いて利用するため、作業環境に多様性ができ画面が見づらくなる環境がある。
3.機械に不慣れな人も使う機会が多いので難しい作業を行えず立ち止まってしまう可能性がある。
4.何か別の動作と並行して利用することもあり、片手だけで操作をする場合など細かな操作に向かない。
5.指を使うと一点を狙ってタップが難しく、作業スペースのサイズに合わないことがある。また操作の際に指で画面が隠れることで操作ミスが生まれる。
6.スマホでの文字入力に利用する仮想キーボードはフリック入力であれキーボードを模したフルキー入力であれスピードや入力のしやすさで劣るため文字入力がしづらい。
7.思考やジェスチャーのリズムの速さに通信速度などが原因で表示が追いつかないことがある。道具は身体の延長として用いられるものなので、自分の意に沿った動きができなければ操作をするごとに徐々にストレスが蓄積していく。より本体サイズや重量を重視し性能を抑えたスマートフォンでは問題がある。これを鑑み、下記の改善策を意識してデザインを行うべきと判断した。以下の数字はストレス原因と対応する。
1.装飾目的のデザイン要素はできるだけ少なくすることで窮屈感なく画面に収まるようにする。フォントは基本的に1種類のファミリーにすることで情報量が減る。
2.コンピューター外のなじみのある動作に例えて直感的な操作が可能であるようにする。
3.視覚のみを重視するものは、操作しやすい画面下側を避ける。
4.操作側が位置を細かくしなくても済むように、タップ可能領域は広くとる。
5.片手の親指1本だけですべての操作ができるようにする。また誤操作を防ぐためにホワイトスペースを取り、スクロールのための領域を確保する。
6.文字入力はできる限り使用しない。
7.操作不能時間が発生してしまうアニメーションやコードを必要最低限にする。
・アプリケーション開発と今後の課題
2の改善策を意識した上で、実際にSwiftを用いてiOSのアプリケーション開発に取り組んだ。私たちが作成したアプリケーションの特徴として以下の点が挙げられる。
・Swift側で用意されているUI部品を用い、ユーザーが使い慣れた操作感になるようにした。
・東女HPとバスの時刻表へのリンクを実装した。
・東女特有の科目区分と単位計算の表示に対応した。
・昨今の新型コロナウイルスの流行による特殊な講義形態に対応し、講義教室名に加えZOOMの情報を管理出来るテキストフィールドを作成した。
・入力画面に余白を多く取り、誤操作のストレスが減るようにした。
・科目区分、成績評価方法の入力をピッカービューを使用した選択方式にし、ご入力の機会が減るようにした。今後、シラバスと連携させ授業情報について入力する部分を少なくするような機能を実現させていきたい。またコードに関しては、アプリケーションの可読性向上のために何度も使用する自作のUI部品のコードについてはインスタンス化を行いコードをより少なくしていく必要性があると考えられる。